活動記録


農業機械学会関西支部若手の会では,これまで例会に合わせてイベントを企画してきました。各回の報告を列記します。

農業機械関西支部第1回若手の会

三重大学生物資源学部220講義室 農機学会第4会場 平成9年4月1日(火)
10時〜12時 若手研究者発表会「若手のここが知りたい」-若手研究者の悩み相談室-
 大土井克明(京都大学)「小さな田んぼのつくり方」
 平松 康平(岡山大学)「音刺激の植物気孔開度に与える影響」
 桃津 正敏(京都大学)「個別要素法とは」
 伊藤 博通(近畿大学)「画像処理による黒大豆の品質判定-FFTによるしわの粒の判定-」
 山口 宏樹(島根大学)「ストック苗の選別システムに関する基礎研究-苗の形状による選別-」
 梶原 隆幸(三重大学)「磁化処理燃料」
 藤原 研 (大阪府立大学)「水稲の肥培個別管理の研究に関する諸問題」

16時〜18時 異分野セミナー「テクノフュージョン」-異分野に学ぶ-
 大野 研(三重大学)「地盤調査結果を人間と同じように判断しようとするあがき-ファジィやらGAやらウェーブレットやら-」
 大井 敦(三重大学)「筋肉のタンパク質・アクチンの物性に関する最近の話題」
 徳田 勝(神戸大学)「農業用自律走行車両による環境認識システムの開発」

18時〜19時30分 懇親会 三重大学生協第一食堂


農業機械関西支部第2回若手の会

 平成9年9月29日に愛媛大学で第2回若手の会が開催されました。出席者は名簿上で 36名,記入されていない方も数人居られたので実際には40名以上だったと思います。企業や農業機械分野以外の学生さんも多数参加されていました。

 13:00〜15:00の「異分野セミナー」では,イチゴ収穫ロボットのための画像処理,トマト栽培での給液制御,植物が人間に及ぼす心理効果,などバラエティに富んだ話題で,若手研究者に刺激になったと思われます。

 15:00〜17:00の「教育問題を考える」では澁澤先生(東京農工大)の問題提起の後,参加者から様々な意見や提案が飛び交いました。この教育問題は2時間程度では結論も出ず,収束もしない大きなテーマですが「現在の我々の存在とアクティビティをもっとPRしなくては!」という考えは皆さん同じだったようです。

 19:30〜の懇親会では,話題提供者の方々にも参加していただき,時間を忘れて盛り上がりました。特に他大学の学生同士が非常に交流を深めていたようです。

農業機械関西支部第3回若手の会

若手の会東北支部HPより転記

 今回は,「第8回 東北若手の会」と合同開催しました。参加を全国の農業機械関連の若手研究者に呼びかけたところ,北海道から沖縄まで60名以上もの参加がありました。

日時:平成10年4月2日(木)13:00〜16:00
場所:山形大学小白川キャンパス
研修内容:若手研究者に贈る私の秘訣!英語論文の書き方−私の論文はこうしてアクセプトされた−
講師:専修大学環境科学研究所 新家 憲 先生
大阪府立大学農学部 村瀬治比古 先生

 これまで,数多くの英文論文を書いてこられました講師の先生だけに,書く上での留意点から決まり文句まで幅広い説明がありました。自分の研究成果を広く公表するため,英文誌への投稿を試みようと強く感化された方も多かったと思います。


農業機械関西支部第4回若手の会

日時:平成10年9月28日(月) 12:20〜16:20
場所:ホテルモナーク鳥取 鳳翔の間
第一部 学生の学生による学生のための学生企画
 各校から集まった学生代表によって今後の学生交流活動のあり方について,話し合いの場が持たれました。

第二部 パネルディスカッション・あくまで生討論
 メインテーマに「農機は日本農業を救えるか」をあげ,10名のパネラーを中心に活発な討論が行われました。パネラーの内訳は大学5,企業2,試験場1と学生2で,ポリティカルな話をなるべく避けるために,現在実用化の期待されているニューテクノロジーについてその開発程度と現場導入の問題点や期待度を中心に話を進めることで,近未来の日本農業像を模索することを試みました。
 白熱した論議は時間の経つのを忘れるほどで,新技術としての「画像処理」「PF」について展開したところで時間切れとなってしまいました。元々簡単に結論の出るテーマではないし,また新しい企画の試みとして概ね好評であったので,本企画はシリーズ化していきたいと思います。

農業機械関西支部第5回若手の会

日時:平成11年10月4日(月)14:00〜18:00
場所:岐阜大学
内容:
第1部 14:00〜16:00 「問題は机上で起きているんじゃない」
第2部 16:00〜18:00 「あくまで生討論」

若手の会企画・見学会
日時:平成11年10月4日(月)10:00〜12:00
見学場所:岐阜県安八郡神戸町斉田362

 生産現場に触れる機会を持つために見学会と講演会を開催し,また全員参加型のイベントを目指したパネルディスカッション「あくまで生討論」を企画しました。見学会では,岐阜県神戸町でホウレンソウの水耕栽培を実践されている高田さんのグリーンハウスを訪問し,作業行程を詳しくご説明いただきました。講演会では,見学会で訪れた農家にシステムを納入した大洋興業株式会社より岡部さんに屋内野菜栽培施設の「ナッパーランド」システムに関して,岐阜県農林商工部から日比野さんに岐阜のニンジン・エダマメ生産の機械化に関して話題提供をいただきながら,意見の交換を行いました。パネルディスカッションではテーマとしてロボット,閉鎖系食料生産システムをあげ,実用化の期待されているニューテクノロジーの現状と課題,今後の展望などについて活発な論議が展開されました。

農業機械関西支部第6回若手の会

日時:平成12年10月14日(土)13:00〜17:00
場所:京都大学農学部S557教室
内容:
第一部
13:00〜15:00 「若手研究員の描く10年後の日本農業」
第二部
15:00〜17:00 「あくまで生討論」

メーカーや試験場から若手研究員の方を招いた講演会を開催し,また全員参加型のイベントであるパネルディスカッション「あくまで生討論」を企画した。講演会では,「若手研究者の描く10 年後の日本農業」と題して,それぞれのスタンスから講演をいただきながら,意見の交換を行った。また,講演者の方には学生に対して今どんなことをやっておけば社会に出てから役に立つのかという観点からもアドバイスを頂いた。各講演者の実体験を元にした現実感あふれる意見や学生への助言,農機教育への提言はとても参考になるもので,全講演者に共通して述べられた内容は,「作業現場に現れる非常に多様な問題に対して柔軟に対応する能力が,エンジニアとして各個人に求められる」であった。これをふまえてパネルディスカッションでは就職すると何故自主性や問題探求能力が鍛えられるのか,どうすれば大学で自主性や問題探求能力を鍛えることができるのかを論点にして活発な論議が展開された。学生の卒業,農機メーカーや農業試験場への就職という人材の流れのなかで,大学での教育がメーカーや試験場が求めるに足りる能力を養成しているのかどうか,もしもメーカーや試験場の需要に応えていなければ現在の農機教育に何が足りないのかという問題が,農機メーカーや農業試験場側から大学側へ提起され,教育を大学だけの問題とせず,人材は産官学のカテゴリーを越えた農機業界の共通資源であるという認識で討論が行われた。

1) 講演会
司会:大阪府立大学 西浦芳史,岡山大学 難波和彦
講師:
(株)クボタ 岩田州之助
三菱農機(株) 木村敦
(株)佐竹製作所 高山篤
農林水産省四国農業試験場 田中宏明
(株)ディーアドナインス 西卓郎
ヤンマー農機(株) 横山大悟

2) パネルディスカッション
司会:神戸大学 伊藤博通
パネリスト:上記講演会講師と,石川農業短期大学 大角雅晴,大阪府立大学 西浦芳史, 岡山大学 江畑大樹,大阪府立大学 大亀崇生

農業機械関西支部第7回若手の会

日時:平成13年10月13日(土)13:00〜17:00
場所:高知大学
内容:「勝手にプロデュース 明日の農業」
今回の若手の会は大学間の学生交流をメインテーマとして,企画段階から当日の進行まで岡山大学の学生に協力をお願いすることで,学生の目線でのイベント作りを目指した。タイトルとして「勝手にプロデュース 明日の農業」を掲げ,ディベート方式で明日の農業について議論するセッションを中心に,数々のミニゲームを交えながら会場が一体となって大いに盛り上がった。参加学生は岡山13名,神戸5名,大阪府立2名,地元高知からは3名で,当日抽選で決めた4チームによる対抗戦方式で優劣を競い,優勝チームには企画終了後に引き続いて行われた懇親会にて高知名物皿鉢料理が振る舞われた。ディベートのテーマとして選ばれたのは「遺伝子組み換え作物を導入すべし」と「日本は政策として農家を保護すべし」という農業機械とは直接関係無いものではあったが,30分という準備時間の中で各チームともインターネットを駆使した多角的なリサーチで,活発な討論が展開された。来年も学生主導のイベントを計画しているので,より多くの大学からの学生の参加を期待したい。

司会・進行:岡山大学 山下福海,橋本幸太
企画・運営:岡山大学 光永賢一郎,宮崎武志,山下福海

農業機械関西支部第8回若手の会

日時:平成14年6月22日(土)13:00〜17:00
場所:三重大学
内容:「一件落着!? 明日の農業」
 今回の若手の会は前回に引き続き大学間の学生交流をメインテーマとし,学生によって企画・運営を行なった。神戸大学大学院生の主導で企画したが,その決定に際して開催大学である三重大学の他,大阪府立大学,岡山大学,愛媛大学および京都大学の学生とメーリングリスト上で充分に協議した。タイトルとして「一件落着!? 明日の農業」をかかげ,メインイベントとしてディベート方式で農業問題を議論した。参加学生は,神戸12名,岡山9名,大阪府立7名,愛媛1名,京都5名,三重13名で,当日は学生全員をプールして,くじ引きにより6班を構成した。メインイベントであるディベートの前には各班の団結力を高めるために「2002 FIFA ワールドカップ出場国 農業クイズ」を行い,得点の高い班から順に予め用意した3つのディベートテーマならびにそのテーマの肯定派あるいは否定派という6つの選択肢のいずれか1つを選べるという形式にした。用意したテーマは次のようである。「生産性を犠牲にしてでも農薬や化学肥料の使用を低減すべきである」,「減反政策をすべきである」,「遺伝子組み替え作物を生産すべきである」。農業機械学会に所属する学生の研究内容は広範囲に渡っていることから,ディベートのテーマとしては誰でも参加可能な,社会的要素を含んでいるものを各大学間で協議の上選定した。ディベートの勝敗は各大学の教官を含む社会人の方に委ね,勝敗の理由などについて講評頂いた。ディベートの後は懇親会を行い,各大学,学生,社会人が入り乱れ,さらに交流を深めた。学生主導のイベントは昨年にも増して盛況に終わった。来年も学生主導のイベントを望む声もあり,今後もより多くの参加者が集まることを期待したい。

司会・進行:神戸大学 吉村健二,谷孝夫
企画・運営:神戸大学 三重大学 岡山大学 大阪府立大学 京都大学 愛媛大学

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