収穫ロボットのためのキュウリ栽培様式および品種の検討
岡山大学 近藤直・門田充司・安立光宏
井関農機(株)有馬誠一
1. はじめに
キュウリ栽培で収穫・調整にかかる時間は、全労働時間の約40%を占める。しかも、ハウス内の収穫作業は、気温30℃以上、湿度90%以上の過酷な条件下において長時間作業を継続する必要があるため、現在図1に示すキュウリ収穫ロボットの開発が進められている。しかし、現行の栽培様式では果実が大きな葉などに隠されてしまうので、現在の収穫ロボットの能力では収穫作業が困難なことが多い。そこで本研究では、キュウリ収穫ロボットが容易に作業可能となる栽培様式および品種について検討した。